こんにちは、海外滞在しながらフリーランスをしている、なごです
先日トルコのイスタンブールで扁桃腺が腫れて熱が出たので病院を受診しました。
初めての海外での病院受診だったので、分からないことや不安だらけだったので、今海外で病院に行こうとしていて不安な方やこれから海外生活を考えている方に向けて経験談をシェアしたいと思います。
- 英語が通じる病院を受診する方法
- 医療費は高額なのか
- 医療レベルは高いのか
- 病院の予約方法
- 処方せんの仕組み
- 薬局で薬をもらう方法
- 支払方法
などについてまとめたので、参考になればうれしいです。
海外で英語が通じる病院を受診する方法
海外旅行などで英語以外の言語の国にいると、病院に行って言葉が通じるのか、きちんと症状を伝えられるか、医師とコミュニケーションをとれるのかなどとても心配です。
病院の情報は各国にある日本大使館や外務省のHPで掲載されていることが多いのですが、トルコの場合は日本語が通じる病院はなく、英語が通じるのは大きな病院であると分かりました。
以下のように地域ごとに外国人対応に慣れている病院が載っているので、自分が行ける範囲の病院へ電話かメールで予約を取るか、直接向かえばいいと思います。
わたしはクレジットカードの付帯保険を利用して病院での支払いをしなくてよいキャッシュレス受診の手配をしてもらったので、保険会社が対応している病院を保険の電話受付担当者に教えてもらいました。
教えてもらった病院が車で1時間かかる距離で遠かったので、近くの病院を自分で探して行こうかと思ったのですが、クレカ保険の担当者が「コロナ禍なので熱がある場合、地元の病院だと断られるケースもあるようです」と教えてくれて、結局教えてもらった大きな総合病院へ行きました。
病院は英語が通じると聞いて行ったのですが、受付の人はトルコ語しか話さず、Google翻訳で頑張って会話しているうちに病院にいる通訳さんを呼んでもらえました。
そのあとは通訳さんが耳鼻科の受付や書類の記入を手伝ってくれたり、保険のキャッシュレス受診の手配をしてあることも受付へ伝えてくれてとても助かりました。
予約なしでいきなり行ったのですが待ち時間はほとんどなくて、前に待っている人も3人くらいでした。
耳鼻科の受付へ行き、必要書類(パスポート番号や住所、両親の名前まで(不思議))を記入したあと、3分ほど待ってすぐに呼ばれて診察を受ける事ができました。
パスポートにビザがないよ!と言われ、日本からはビザなしで3ヶ月滞在できると伝えたところ、「本当に?それ正しい情報??」と怪しまれました笑
それでもやはり外国人の対応に慣れている大きな病院へ行くと、手続きもスムーズだし、通訳の方がいてくれたりと、地元のクリニックへ行くよりもよかったと思います。
ということで、英語が通じる病院を探すには
- 各国の日本大使館HPや外務省HPの病院情報をチェックする
- クレジットカード保険を利用して、担当者に病院を探してもらう
というのがおすすめです。
医療費は高額なのか@トルコ・イスタンブールの場合
海外の医療費は日本よりも高額なケースが多いので、海外へ行く際には保険に入るべきというのが一般的ですよね。
実際に医療費が高額だったのかは、わたしはキャッシュレスで受診したのでわかりませんが、外務省のHPではトルコの「医療費は高額ですので、事前に海外旅行保険への加入をお勧めします。」と記載されています。
わたしが利用したエポスカード(ゴールドカード)の付帯保険は、300万円まで病気の治療費が補償されますが、今回は補償額内でおさまりました。
受診内容は、耳鼻科で喉と鼻をカメラで見てもらって、薬を処方してもらったという感じです。
現地での医療費がどれほど高いのかは国にもよると思いますが、自動付帯されるクレジットカード保険があると安心です。
医療レベルは高いのか
トルコの医療レベルは高そうに感じました。
わたしが行ったのが外国人にも対応しているような大きな私立総合病院だったからというのもあると思いますが、耳鼻科の受診をしただけでも日本より設備が整っていると感じました。
喉に膿がついていて水を飲み込むのも痛いと伝えたところ、
ペンよりも細い管状のカメラを鼻と喉に入れて、モニターに鼻と喉の様子を写しながら「ここに膿がついてるね」「喉の奥のほうにも別の膿があって、細菌感染してます」「左の鼻は狭くなってるからいつも詰まってるでしょう、だから喉をいためやすいのかも」などと丁寧に説明してくれました。
自分の鼻の中を初めてカメラで見ました!!笑
カメラも本当に細いのでもちろん痛みもないし、説明がとてもていねいで安心しました。
処方せんの仕組み@トルコ・イスタンブール
診察の最後に先生が手書きで処方箋を書いて渡してくれ、それを薬局へ持っていくと薬をもらえる仕組みです。日本と同じですね。
薬の説明も先生がしてくれるので、Google翻訳を使いながら何の薬なのかを確認しました。
↑こんな感じで複写式の紙になっていて、1枚は薬と一緒に持ち帰ることができるので、どの薬を1日何回飲めばいいかもわかるようになっています。
ただ、最初わたしは医師からこの紙を渡されたとき処方箋だとわからず、
この紙はどうすればいいの?
と聞きました笑
「薬局(Pharmacy)に行って出して」と言われ、そのあとやはり不安でもう一度通訳さんにも質問して、「トルコのどこの薬局でも受け付けてもらえるから、薬局でこの紙を提出してください」と言われやっと処方箋と理解しました笑
またトルコでは処方箋を受け付けてくれる薬局のことはドラッグストアと言わないそうで、「Pharmacyへ行ってね、Drugstoreじゃなくてね」と念を押されました。
近くのドラッグストアをのぞいてみたところ、化粧品とかシャンプーなどの日用品だけで薬は扱っていなかったので、日本と違って薬を買うなら薬局に行かないといけないようです。
トルコの薬局は日本のコンビニくらいたくさんあって、同じショッピングモールの中に2つあったりします笑
薬局は↓この袋のロゴが看板に書いてるのでわかりやすいです(eczane)
薬局で薬をもらう方法
薬局へ行くと、手に処方箋を持ってるだけで薬局の人が理解してくれたようで、紙を出したらすぐに薬を集めてくれました。
3分ほど薬局内で待って、あとは袋に詰めてもらった薬を受け取って支払いをして終わりです。
処方箋に書いてあるどの薬がどれなのかがわからなかったので、全部袋から出してその場で確認しました。
薬剤師さんもとても優しくて、箱に英語で説明を書いてくれていました。
※トルコはイスタンブールでも、英語を話す人がかなり少なく、スーパーなどではほぼ英語が通じませんでしたが薬剤師さんは英語が通じたのでホッとしました。
↓抗生物質
↓解熱鎮痛剤
↓喉のスプレー(ミントの天然アロマが入っていてとてもいい香り。日本のよりおいしい笑)
トルコでの処方箋の仕組みや薬局でのやりとりは日本と同じなので、安心です。
病院と薬局での支払方法。クレジットカードが使える
驚いたのが、わたしが受診したトルコの病院と薬局ではどちらもクレジットカードが使えました。
外務省のHPで掲載されている病院もクレジットカードOKのところが多いです。
病院ではわたしは支払いはしませんでしたが、クレジットカード端末が置いてあって実際にクレジットカードで支払をしている人がいました。
また薬局ではクレジットカードで実際に支払いができました。
↓薬局での支払いは59トルコリラ(2021年12月時点で約566円)
抗生物質、解熱剤、のどのスプレーを1週間分ずつで1,000円しなかったので、日本より少し安いような気がしました。(トルコリラが暴落していたのでそのせいもあるかもしれません)
薬局で自分で支払った金額もクレジットカード保険の補償対象なので、レシートはとっておいて帰国後に保険請求をすることで返金されます。
トルコのタクシーはクレジットカードが使えないので注意
病院や薬局ではクレジットカードが使えるトルコですが、タクシーでクレジットカードを使えません。
病院へ行く際にタクシーを利用しましたが、基本的に現金支払いのみなのでタクシー用に現金を用意しておくとよいです。
タクシー配車アプリを使えばクレジットカード決済できますが、近くに配車できるタクシーがいないこともけっこうあるので、その際は道でタクシーを拾い現金支払いになります。
トルコのタクシー配車アプリは、トルコオリジナルのBitaksi、Itaksiという2種類と、Uberも少しずつ普及しているようです。
トルコオリジナルのBitaksiとItaksiは、
- 日本の電話番号ではアプリに登録ができない(現地のSIMが必要)
- 人がたくさんいるエリア・時間帯では配車アプリを使わないドライバーも多い
ので利用できなかったり、うまく配車のマッチングができないことも多いです。
タクシー運転手さんに聞いたら「日中の観光地エリアでは配車アプリなんか使わなくてもお客さんがたくさんいるから、配車アプリをオフにしてるドライバーが多いんだよ」とのこと。なるほど。
uberもドライバーはBitaksi,Itaksiに比べると少ないようですが、時間はかかるものの配車はできたのでおすすめです。uberなら日本の電話番号でも登録できます。
思うように配車されないこともあるのですが、
配車アプリで手配したタクシーのほうが車がきれいで運転も穏やかで、ドライバーさんもいい人が多いので、まず最初は配車アプリを試すことをおすすめします。
Bitaksiで呼んだタクシーの運転手さんは、だいたいいくらかかるか料金を事前に聞いたところ、英語を話さない人だったのでわざわざ英語を話す人に電話をしていくらかかるのかを英語で説明してくれました。
道で流しのタクシーを2回拾ったこともありますが、ここまで親切な人はいなかったのでやはり配車アプリは質がいいんだと思います。
トルコでは3倍もとられるようなボッタクリはないけど、流しのタクシーではちょっと高めに言われてこちらが折れたこともあったので、やっぱり配車アプリのほうが安心です
まとめ|海外で病院を受診するならクレジットカード保険利用が安心
以上、トルコのイスタンブールで初めて海外の病院を受診したので体験談をまとめました。
英語が通じる病院を探すのも、外国人対応に慣れている大手の病院を探すのも、クレジットカード保険の担当の方におまかせするのがスムーズでとても安心でしたので、慣れない土地で病院へ行く際にはまずクレカの保険窓口を頼るとよいです。
クレカ保険の利用手順、気をつけるべきこと(トラブル回避策)はこちらの記事でまとめたので合わせてご覧ください。
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