こんにちは、大学卒業後7年勤めたIT企業を辞めて、今は派遣社員をしている、なごです
先日こんなツイートをしたらいつもよりいいねが集まり、みなさん派遣という働き方に興味があることがわかりました!
実際わたしは正社員を辞めて29歳から派遣社員として働いていますが、時給換算すると給料が上がっています。
派遣先から正社員になってほしいと何度か言われたので、正社員になりたい人にとっても派遣はチャンスがある働き方です。
- 正社員は責任が多くていやだ!
- 派遣って不安定でしょ?
- 派遣って正社員より稼げないでしょ?
こんな疑問に対して、実際派遣になってみてどうなのか、わたしの体験談をまとめてみました。
わたしの結論としては、
毎日つらすぎて疲弊してるくらいなら派遣でゆるく働くほうが精神的に楽だし、専門的な分野に絞って働けるので、選択肢としてアリです。
正社員以外の働き方って?雇用形態ごとの働いた感想
正社員以外の働き方は、
- 派遣社員
- 契約社員
- 業務委託やフリーランス
- 起業、経営者になる
などがあります。
契約社員も経験しましたが、契約社員が一番割に合わなかったですね。。
仕事量や求められるレベルは正社員とまったく同じなのに、給料だけ少ないという感じでした。
正社員は安定するし、一定の給与ももらえるけど、労力の割に給料が少ないのでやはり割に合わない感じがありました。
ということで今は派遣社員をしながらフリーランスの仕事も並行して行っています。
わたしが正社員のときにつらかったことはこんなことでした。
- 給料の割に責任が多い
- 飲み会を断れない
- 業務の範囲が広くて手がまわらない!
- ジェネラリストや総合職といって、結局なんのスキルが身についたのかよくわからない
- 残業が多い
とにかくやることが多いのが正社員!
同じように正社員ってつらいなーって思っている方は一度、今正社員として時給いくらで働いているのかを計算してみるといいと思います。
そして派遣で同じ仕事をしたら時給がどれくらいなのかを比較してみるとよいです。
派遣よりも低い時給で仕事をしてるなら、転職を考えてもいいと思います。
派遣のほうが正社員のときより時給が上がった話
わたしは実際に派遣にしたら時給換算で収入は上がりました。
詳しく内訳をだしてみると…
正社員:
・IT企業のウェブマーケティング(勤続7年)
・月給38万円(額面)
・勤務時間は月170時間
→時給換算すると2,235円
派遣社員:
・企業のウェブマーケティングサポート
・時給2300円
・残業なし
こんな感じで正社員時代に時給2,235円だったものが時給2300円になりました。
これを1ヶ月で計算すると、9,750円のプラスになります。
金額としては大きくないかもしれませんが、時給アップに加えて
飲み会や残業はなし、自分がやりたい業務だけに特化できるというメリットもあります。
責任を減らして、時給を上げられたので派遣になってよかった!
もちろんこの計算には賞与(ボーナス)を含んでいないので、年収としてはボーナス分ダウンした感じです。
まあでもボーナスがなくなっても、
毎日精神的に受けるダメージも少なくなって圧倒的に健康にもなったので個人的にはメリットのほうが大きかったです。
そしてこうしてブログを書いたりYoutubeをやったり副業するパワーも残るようになりました。
なので、正社員として疲弊しきっている毎日の人は、高い時給で派遣で働くという選択肢もありではないかと思います。
派遣という働き方のメリット
わたしが思う派遣のメリットとしてはこんなものがあります
▼派遣のメリット
- 伸ばしたいスキルに特化できる、業務範囲が明確
- 未経験の職種、業種にチャレンジしやすい
- 残業、飲み会、部下の指導などをやらなくてよい、断れる
- 3ヶ月更新なので辞めやすい&次の仕事を見つけやすい
伸ばしたいスキルに特化できる、業務範囲が明確
派遣の仕事は、一部の業務の専門家として頼まれることが多いです。
たとえば
- Excelでデータ分析をする人
- Accessでデータ抽出をする人
- 経理で給与計算
- セミナーの運営業務
など。
正社員ならもっと仕事の幅は広くて、さらに後輩の指導、マネジメント、採用面接など多くのサイド業務が発生します。
わたしははっきり言って組織づくりやマネジメントは興味がないので、派遣社員として自分のスキルを伸ばしていくほうがあっています。
集中してやりたい職種が明確にある人には、派遣はとてもおすすめの働き方です。
また派遣なら契約内容に業務内容が記載されます。
もし契約以外の業務を頼まれたら断ることもできるので、一部のスキルを伸ばしたいという方には派遣という働き方のほうがメリットが多いと思います。
未経験の職種、業種にチャレンジしやすい
派遣は未経験OKという募集がとても多いので、キャリアチェンジしたいときに派遣から始めるのもかなり有効な手段です。
年齢的にも30代をすぎると未経験での転職は難しくなっていきますが、
派遣なら年齢は正社員ほど関係ありません
(応募の時点で年齢、名前、職歴、性別などは公開されないため)
わたしが正社員として派遣スタッフの採用にかかわっていたときも、「IT業界は未経験だけどExcelは使えます!」という人をよく採用していました。
採用のときによく社内で検討していたポイントは、年齢というより、
「素直に仕事を覚えていってくれそうか。
年下の社員から指導されて怒ったり気分を悪くしたりしなさそうな人か」
という性格的な面のほうが大きかったです。
なので、未経験の職種や業種にチャレンジしたいけど正社員採用はなかなか通らないという人は、派遣で実績を作って、経験者として再度転職活動をするのがおすすめです。
派遣の制度には「紹介予定派遣」という、一定期間派遣社員として勤務し問題なければそのまま正社員採用の機会がもらえるものがあります。
紹介予定派遣を利用して、正社員採用をねらうのもかなり有効な手段です。
ただ紹介予定派遣はやはり経験者の募集が多いので、まずはお試しのつもりで未経験OKの派遣に応募し、
少しでもスキルや経験が身についたら紹介予定派遣に応募し直すというのがスムーズです。
■未経験から正社員をめざすおすすめステップ
- 未経験OKの派遣求人に応募
- 経験ができたら紹介予定派遣に応募 or 正社員転職を目指す
ハードルの低いところから徐々にステップアップしていくのが大事
世知辛いですが…とにかく需要がなければ採用はされないというのが現実です。
少しでもいかせる経験はないか、直接的にその職種では経験はないけど、
以前別の職種で同じような経験をしたことはないか、などちょっとでも応用できる経験があれば、
それを広げていくのが自分にとっても楽ですし、転職もスムーズに進みます。
▼未経験OKの派遣求人の探し方
リクナビ派遣では複数の派遣会社の求人を横断して検索できるので、
未経験OKの仕事をたくさん探すのにぴったりです。
▼東京23区で未経験歓迎で検索すると、1万件以上ヒットします
(2021年9月27日時点)
自分のやりたい仕事に少しでも近いものがあるか、ぜひ見てみてください。
残業、飲み会などを断れる
派遣のメリットは、正社員ならほぼ強制参加だったりする飲み会や残業を断れることです。
就業する会社にもよりますが、派遣社員は飲み会には行かないという暗黙の了解もあったりして(笑)、
断るときにも「欠席します」だけで理由を言わなくても特に誰も気にしない事が多いので、ほんとうに楽!
残業も、契約時にだいたいの残業時間は伝えてもらえるのでそれを超えるようであれば断ることもできます。
正社員のように、残業を断ったからといって冷たい目を向けられるという経験もわたしはありません。
会社でよけいな精神的ダメージを受けなくて済むのがいい!
3ヶ月更新なので辞めやすい&次の仕事を見つけやすい
派遣は基本3ヶ月間の契約で、都度契約を更新するか確認してもらえます。
もし職場が合わないなーと思ったら、契約を更新しなくてもOKなんです。
しかもその手続がとっても気楽にできるのがいい!
契約更新の確認が派遣会社からメールなどで届いて、マイページなどで「更新する・しない」を選ぶだけでOKなことが多いです。
もちろん辞める理由をヒアリングされることもありますが、正直に答えるかは自由です。
後腐れなく次の仕事をすぐに紹介してもらえます。
正社員とは違って、気楽に職探しができるよ!
こんな感じで、 派遣なら正社員のときに我慢していたことから開放される可能性が大きいです!
正社員という働き方に疑問がある人は、派遣も選択肢としてありだと思います。
派遣のデメリットと、それでも派遣を選ぶ理由
さて、ここまで派遣のメリットをお伝えしてきました。
でも、派遣って不安定でしょ?
派遣はメリットが多い一方で、派遣って不安定だよね…という心配もあると思います。
ということで、派遣のデメリットとそれでも派遣を選んでいるわたしの考え方をまとめました。
派遣は不安定な働き方なのか?
派遣は契約期間があって、基本的に3ヶ月更新です。
会社のほうから「契約更新はしません」と言われる可能性ももちろんあります。
そういう意味では不安定というのは事実です。
でも今の時代、大手企業もバンバンリストラをしてるし、正社員だから安定というのは幻想になってきましたね。
むしろ派遣社員として自分の得意なスキルをしっかりと伸ばしておいたほうが、次のキャリアにもつながりますよね。
わたしはウェブマーケティングが専門なので、企業でのマーケティングの経験を派遣社員で積んで、フリーランスになるという道も考えています。
正社員のときはマーケティングといいつつ、結局スケジュール管理や予算管理などの全体の仕事に時間をとられて、個人のスキルを伸ばしきれなかったという後悔もあります。
契約期間があるから不安定という考えではなく、自分が活かせるスキルが身につくかどうかで考えたほうが今後のためにいいかなーと思ってます。
派遣=不安定というのは古い!かも!
派遣はボーナスも交通費もないから損?
派遣社員と聞くと、ボーナスも退職金も交通費もない!というイメージがあるかもしれません。
しかし!
2020年4月の派遣法改正から、大きく制度が変わります。
ボーナスと退職金は、時給に含めて支給されるようになり、交通費も出るようになりました!(派遣会社によって支給の有無や金額は異なります)
派遣法の詳細は厚生労働省のパンフレットで確認できます。
退職金は時給の6%、賞与は2%上乗せで支給という基本的な話なのですが、派遣会社によっては今までの時給に含めるところもあり、実質時給は上がらないこともあります
(わたしの今の派遣会社も、4月以降の時給は据え置きになります)
それでも交通費が出るようになったので、それだけでも月1万円ほどの手取りアップ!
ということで非正規労働者の待遇も改善されてきています。
派遣は安月給!待遇も正社員より悪いというのは過去の話になりつつあるよ!
以上、派遣社員のデメリットとそれでもおすすめな理由をご紹介しました。
正社員だからいい、派遣はやばいという判断ではなくて、
自分のスキルと時給、精神的なメリットなど全体的に考えてどちらが合っているのかで判断するのがおすすめです!
そのままのスキルで在宅の仕事にシフトした方法
2024年現在、わたしは完全在宅フリーランスとして「会社員のときより少ない稼働時間」で「会社員より多くの収入」を得られるようになりました。
そのためにやってきたことは
- 時間単価の高い仕事にだんだんと変えていった
- →在宅でできる業務委託の仕事に変えていった
- →ウェブ制作など個人で受注する仕事にもチャレンジしていった
というかんじです。
今の通勤や週5日フルタイム勤務がつらいなら、まずは家でできる仕事に「スキルはそのままいかして」移行するのが1番おすすめです。
どうやって「スキルそのままで在宅の仕事を手に入れてきたのか」
6年間のノウハウはnoteにまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。
noteに書きました!
どうやって在宅の仕事を探せばいいの…?という人へ。
ノウハウをすべて有料noteにまとめました!
なんと実収入も公開中!
「自分にぴったりの仕事」を見つけるチェックリストもあり。
丸パクリOK、すぐ実践できる方法です!
“フルタイムで働けないHSP”が
在宅・週3・月30万の業務委託を
サクッと1ヶ月で見つけた方法。
経験ゼロでもできる、フリーランス最初のステップ完全解説
まとめ|スキルを絞れば、派遣でも高時給で働ける!
以上、派遣として働くメリットについてご紹介してきました。
わたしとしては、有名な企業の正社員を辞めて29歳で派遣社員になったことは自分にとって素晴らしい決断だったと思っています。
これからは個人の時代と言われていますが、ほんとにそう思います。
大手に勤めているステータスよりも、
派遣でもしっかり得意分野を磨ける、好きな仕事をしていられるというほうがわたしにとっては価値があるんです。
派遣という選択肢をポジティブに検討してくれるきっかけになればうれしいです。
自分に合った働き方を選ぼう!
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