こんにちは、海外ノマドを3ヶ月やってみた、なごです!
時間や場所にとらわれず、好きな国で仕事をしながら生きる「海外ノマド」というライフスタイル。
パソコンひとつでどこでも仕事できるスタイルとしてデジタルノマドと呼ばれたりもしますね。
生活費が安い国に行って、働く時間を減らしのんびり生きるもよし。いろいろな国を転々としながら世界中を旅するもよし。
そんな自由なライフスタイルにあこがれて、昔から憧れていた海外生活をしてみたいと思い、わたしも2021年の9月から3ヶ月ほど海外ノマドを経験してみました。(現在一時帰国中)
同じように「海外ノマド」に興味をもつ人が気になるのは、「海外ノマドって実際楽しいの?いいもの?おすすめ?」ということだと思います。
3ヶ月だけ海外ノマドを経験してみただけでも、だいぶ自分に合う点や想像と違った点が見えてきたので、今日は海外ノマドの理想と現実についてわたしが感じたことをまとめてみました。
【メリット】海外ノマドって最高!と思ったところ
短期の海外旅行では知ることのできないローカルの海外生活を経験できる
↑信号待ちのときに歩道で待たずに、車道に少し出ている人が多いルーマニア笑
海外ノマドになってやりたかったことのひとつが、「旅行じゃなくて海外に住むというのを経験してみたい」ということでした。
旅行ではホテルに泊まって観光スポットを周り、レストランで食事をとるというスタイルになるので、現地の人が毎日どんな物を食べて、どんな暮らしをしているのか見たり触れたりする機会が少ないですよね。
今回わたしは海外生活をしてみたかったので、ホテルではなくAirbnbで普通のアパートを1ヶ月単位で長期滞在してみました。
そのおかげで現地のスーパーに行ったり、アパートの住民とちょっとした会話をしたり、現地の人の生活リズムを見ることができたりととてもおもしろい経験になりました。
旅行だけではわからなかったローカルのおもしろい文化はたとえばこんなことです
- ルーマニアは車の運転が荒くて本当にクレイジー
急発進でタイヤがキュルキュルなって煙が出る光景を何度かみました。。ヤンキーかな笑 でも日本に帰ってきて、日本の自転車も相当クレイジーだと思いましたね。歩道をスピード出して走る自転車多すぎ。歩くのが怖いよ! - ルーマニアではパンを食べながら通勤してる人をよく見る
パンを食べながら歩いている人が本当に多かったです笑。 軽い食事は通勤時に済ませるのがルーマニアスタイルなのかな?と思ったり。日本だったらおにぎり食べながら歩く的な?わたしだったら座って食べたいなぁ笑 日本人はやっぱり食へのこだわりが強いということなんでしょうか。
- 朝のパン屋に20人くらい並んでるのがふつう@ルーマニア
おそらく歩きながら食べるパンを買うために、7〜8時くらいのパン屋や行列です。ルーマニア人はとにかくパンが好きで、こだわりも強いみたいなので、新鮮なパンを買う人が多いそう。(現地っ子から聞いた)たしかにスーパーのパンですらめちゃ美味しいので、こだわり感じます。
住む場所を自由に決められるので、いろんな暮らしを経験できる
海外ノマドをしてみておもしろかったこと、メリットだと感じたことの2つ目は、住む場所の自由度がとても高いということ。
同じ国の中でも海沿いに住むのか、郊外に住むのかで見える景色も全然違うし、感じる文化も違ってとてもおもしろいです。
Airbnbにはほぼすべての物件でWifiがついているので、ネットさえあれば仕事ができる人ならどこに住むかは完全に自分で選べます。
トルコのイスタンブールの海沿いの家は、現地の人にもとても人気で家賃もかなり高いようですが、そのあたりにエアビーを借りて数日滞在できました。
歩いて3分くらいで海沿いの遊歩道がある公園に行けて、朝からコーヒー片手に海沿いを散歩して、ベンチで日向ぼっこして、家に帰って仕事をするという生活が本当に最高でした。
↑11月上旬だけどイスタンブールはそれほど寒くなくて、ぽかぽか陽気。
野良犬がいるのも日本と違って驚くけど、昼間はおとなしくてのんびりしてるわんこたち。
狂犬病のワクチンを打ってる犬がほとんどで、その印に耳にタグがついてます(中型犬サイズが多いので、日本でよくみる小型犬よりは少し怖いけど)
ちなみに野良犬は夜になると吠えまくってまじで怖いので、夜は外に出られませんでした。これは日本との大きな違いかなと。日本は夜に一人でコンビニ行くのもそれほど怖くないですものね。
↑魚が透けて見えるほど水がきれいなボスポラス海峡@トルコ、イスタンブール
↑クラゲも見えた。人生で初めて海にいるクラゲを見ました!!興奮 笑
日本にいるときもいつか鎌倉とか湘南とか、海が近くにある生活をしてみたいなーと思っていたのですが、やっぱり海の近くに住めるっていいな!海好きだな!と思うことができました。
気軽にいろいろな場所での生活を経験できたのは、やはりノマドやフリーランスという自由度の高い働き方ができているからなので、それはノマドの大きなメリットですよね。
海外ノマドの想像と違ったこと・デメリット
思ったより快適じゃないと思ったこともありました。
海外ノマドの理想と現実。期待していたのとちょっと違うと思ったのは、主に「仕事のはかどり具合」と「生活の不便さ」です。
思ったより仕事が捗らなくて、ノマドをしながら同時に収入を上げるにはかなりの工夫と慣れが必要だと感じました。
カフェでもどこでも仕事ができる自由な海外ノマドのはずが、、海外のカフェはとてもうるさい&盗難リスクが高い
↑ルーマニアの首都ブカレストのブラッスリー。にぎやかです。
海外ノマドの場合パソコンとwifiさえあればどこでも仕事ができるので、だいたい家かカフェ、コワーキングスペースで仕事をすることになります。
そして日本でもカフェで仕事をすることが多かったので、海外でも週1くらいはカフェで仕事しようと思っていたんですが、、
海外のカフェは音楽が爆音すぎ!!笑
ルーマニアのカフェは音楽が爆音すぎて集中できないところが多かったです。
スタバはPCで作業をしてる人率が高いので割と静かなのですが、ルーマニアはスタバが日本みたいに多くないので地元のカフェに行くことが多く。
トルコでもスタバはパソコンしている人が多かったのですが、トルコは喫煙者がとにかく多いので、基本どのカフェやレストランでもタバコが吸えて、タバコ苦手な身としては仕事なんかできる環境じゃなかったんです。
スタバでさえ喫煙席のほうが圧倒的に広いので、禁煙席にも煙が流れてくる状態。(店舗にもよるけど、タバコの煙から逃れられるカフェは本当に少ない印象でした)
さらに、日本のカフェと違うのは盗難リスクが高いということ。
パソコンを置いたままトイレに行くなんて、すぐ盗まれるので絶対にやってはいけません。
わたしは基本的に日本でもパソコンや荷物は持ってトイレに行き、席には上着やハンカチだけ置いていくようにします。
またとなりの椅子に荷物を置くのも、スリにあいやすいので危険。
荷物はいつも自分の前に抱えるようにして持つので、斜めがけのバッグをかけたまま仕事をしていました笑(地元の人は横に荷物を置いている人もいたけど、スリ防止に慣れていないわたしは念には念をで、超警戒体制です)
持ち物を盗まれないように常に気を張っていないといけないというのもカフェで仕事をしにくいなと思う点でした。
ということで、案外海外のカフェでは仕事ができないというのが海外ノマドの想像と違う点1つ目でした。
物価が安い国で安い生活費で暮らしたかったけど、想像より生活費が減らなかった
東欧の国はインフラはヨーロッパ並に整っているのに物価が安いので生活費が下げやすいと聞いて、
それなら生きるのが楽になるな〜と思い行ってみたのですが。
ルーマニアもトルコもたしかに食材などの物価は安いのですが、Airbnbで1人貸し切り生活をしていると家賃は東京並みかそれ以上になります。
1人暮らし用の物件でもだいたい9万円くらい、中心から離れて安いところで7万円くらいという感じ。
そもそもAirbnbは観光客向けのサービスなので一人用より2人以上で滞在できる広い部屋が多いんですよね。
↓月9万円くらいの2人用くらいのアパート
フライト代も考慮すると、東京で一人暮らししていたときと生活費が変わらないくらいでした。
長期ビザをとって賃貸を借りない限り、生活費を日本より減らすのは難しいのかなーと感じました。
トルコのイスタンブールでは、賃貸の家賃も東京と変わらないレベルのところも多いそう。
エアビーもけっこうお高めで、1ヶ月安くて9万円代からという感じ。2人以上でノマド旅をしてるならいいけど、一人旅だと住居費が高くなります。
Airbnbはホスト(持ち主)が住んでいる家の一部屋を借りるようなプランもあるので、誰かとシェアするならかなり安くなります。
わたしは人と住むのは苦手なので貸し切りにしていた分高くなっていましたが、シェアもOKという人ならもっと生活費は下げられます。
日本と仕事をする場合の時差が地味にきつい
時差の問題も海外に行く前から理解はしていたつもりでしたが、想像以上にきつかったです。
ルーマニアと日本の時差は6時間。サマータイムが終わったあとは7時間になりました。
日本の14時から仕事をするために、ルーマニアでは朝8時から仕事をしていたんですが、わたしが滞在していた9〜11月は、ルーマニアの朝7〜8時はまだ外が暗かったんです。
外が暗いうちから仕事をしていたら体のリズムが崩れたようで自律神経のバランスを崩しちゃいました。体調を崩しやすい人、不規則な生活が苦手な人にとっては時差は体に負担かもしれません。
企業やお客さんとのやりとりがなくて、完全に自分のペースだけで仕事ができる人(完全なブロガー、Youtuberなど)は時差を気にしなくていいので海外でも問題ないと思いますが、
日本の企業とのやりとりや会議がある人は、なかなか時差は手強い敵ですね。
日本との生活の違い、食の違いが結局ストレスになった
海外で暮らすのだから日本と同じ生活ができないのはもちろん承知でしたし、そんな暮らしも楽しみたいと思って海外へ出発しました。
もちろん海外でも美味しい食べ物をたくさん食べることができました。
↓ルーマニアのスープが本当に美味しくて、お店もたくさんあるので気に入ってよく食べてました
↓内装も落ち着くカフェのような雰囲気。大好きな場所になりました。
でも家にバスタブがなかったり、日本と同じ食材が手に入らないなど、地味に生活しにくい点がだんだんと体に響いて、結局ストレスがたまってしまいました。
気持ち的には海外生活が楽しいと思っていても、ホッとできるものや食べ慣れた食事ができないことで体にはストレスが蓄積されていたようで、結果的に体調を崩してしまったんだと思います。
たとえば湯船に入るというのは、日本にいるときに思っていたよりも遥かに手軽に体を温められる方法で、かなりのリラックス効果があったんだと気が付きました。
ルーマニアは10月に入ると最高気温が12℃、最低気温が5℃などという寒い日も増えて、かなり体が冷えるのですが、湯船がない家が多いのでシャワーだけ。
シャワーも日本でシャワーを浴びる感覚とは違って、お風呂場が広くて天井も高いのでそもそも空間が寒いんですよね。シャワーを出し続けて体に当てながら洗ったりしても、足や腰が寒いんです。
↓ルーマニアで1ヶ月滞在したAribnbのシャワールーム。
↓バスタブ付きのAirbnbもあるけど、価格が高いのとバスタブが日本のよりかなり浅いので、体が温まりません笑
シャワーを浴びると寒くなるので「シャワー浴びるの嫌だな・・・」と思うようになりました。
あとは日本と同じ食材が手に入らないことも地味にストレスでした。
自炊をすれば和食も食べられる!と思っていたのですが、、スーパーに売っている野菜がそもそも違うんですよね。
アジアスーパーへ行けば調味料はだいたい揃います。
↓ルーマニアのスーパーで買ったお米、醤油、アジアスーパーで買ったごま油。
ヨーロッパのお米は日本のものより粘り気が少なくて、あっさりしてるので少し物足りない。けどお米が食べられるのはありがたい!
アジアスーパーなら、日本米も買えます。日本の3倍の値段はするけど!
しかし日本でよく食べる野菜は、あまり売っていません。
たとえばルーマニアのスーパーでは大根、白菜、小松菜などが売っていませんでした。しいたけももちろんないし、鶏ガラスープの素も、豚の細切れ肉や豚バラスライスもないです。
肉はすべて塊肉です笑
だからたとえば豚バラと大根の煮込みみたいな料理は作れないんですよ。豚バラ薄切り肉も大根も買えないから。
日本ではいつもシンプルな和食ばかり好んで作っていたので、自分が食べたいものが作れない、食べられないというのは実は体にとってけっこうストレスだったようです。
常に家を探している状態がストレスになる
Airbnbを1ヶ月ずつ契約するのを基本のスタイルにしていたのですが、1つの家に着いて落ち着いてきたらすぐに次の家を探さないといけないというのが落ち着きませんでした。
また快適な住居を探すのもなかなか大変で、虫が出たり、タバコの煙が家の中まで流れて来て眠れなかったりなど、日本では想像もしないような家トラブルもありました。
あとはトルコは特に、イスタンブールの観光地に近い場所でも住むには危険なエリアもあるようだったので、知らない土地で治安も考慮しながら家を探すのはとても大変でした。
有名なホテルがあるようなエリアのすぐ裏が危険な場所だったりすることもあって、調べるのも大変!
エアビーは実際住んでみないと分からないことも多く、1週間だけ予約して実際に良かったら延長するのがベストなのですが、人気物件は1ヶ月前には予約が埋まっていることも多いので延長できなかったりします。
結局1ヶ月まとめて予約するのですが、万が一住んでみて不快なことがあればキャンセルをして、数日ホテルに泊まって、また次のAirbnbを探すということになり、いつも家のことを考えている状況になってしまいました。
旅行と違ってホテルにずっと滞在するわけではないので、快適な家を見つけるのがなかなか大変でした
もっと稼ぎたい!というモチベーションがわきにくくなってしまった
ルーマニアもトルコも、落ち着いて暮らせる家を探すことや、ホッとできる食事を毎日とること自体がわたしにとっては大変で、毎日家や食事のことでいっぱいいっぱいになっていました。
日々の生活は新しいことばかりで楽しいこともたくさんあるのですが、「生きることに精一杯」な状態だったので、落ち着いて自分のビジネスのことを考えたり、ブログを更新したりする余裕がなくなっていました。
そして気がつくと必ずやらなければいけない仕事以外に手を広げる余裕がなくなっていました。
幸い海外にいた3ヶ月はフリーランスの仕事が多く入っていたので、収入は日本にいたときよりも多かったのですが、
新しいチャレンジをしようとか、次はこれもやろうとか、そんなことを考える余裕がなかったです。
そのため、このまま「生活で精一杯」な状況が続いたら確実にフリーランスとしての収入は下がるだろうと思ったので、新しいことを始める余裕がなかったことは海外ノマドのデメリットだと思います。
もちろん海外生活に慣れて自分なりのスタイルができてきたら余裕も出てくるのでしょうが、ノマドなので移動も多いし食べ物も慣れない土地で安定したパフォーマンスを出し続け、次なる挑戦も続けるというのはなかなかハードだと感じました。
海外ノマドで稼ぎ続けるには工夫と慣れが必要ですね
結局海外ノマドはいいものなのか?どんな人におすすめ?
海外ノマドを3ヶ月経験してみて、結局今話題の海外ノマドというライフスタイルはありなのか?なしなのか?と考えてみると、
わたしの答えとしては「気軽に海外に住んでみたい人や、旅をしながら働きたい人にとってはとてもいいスタイル。ただ体力が必要なのでやってみるなら早くトライしたほうがいい」というのが今感じていることです。
Google翻訳やGoogle Maps、Uber、Airbnbなどのサービスがある今では、現地の様子がなにもわからなくてもとりあえず行ってしまえばなんとかなるし、よほど危険な目にあったり迷子になったりもしなくなりました。
そのため海外生活や長期旅行のハードルはかなり下がっていると思います。
しかし気軽に海外に長期滞在できる一方で、ビザなしで1つの国に滞在できる期間はそれほど長くなく、たいてい3ヶ月以内には他の国へ行かなければなりません。
そのため頻繁に飛行機に乗ったり、頻繁に家を移動したりするので、体力がいります。
もともと体力が全然なくて、年齢も30代のわたしでも海外ノマドを3ヶ月できたのでどんな人でもできるのですが、とにかく思い立ったら早く行動に移すのがおすすめです。
定住するなら話は別ですが、海外ノマドとしていろいろな国に行ってみたいなら若くて健康なうちにやったほうがいいのはたしかです。
つまり、やりたいことはなんでも、どんどんやってみるのがいいってことですよね!
ということで、海外ノマドに限らず、「やりたいことはやりたいうちに」「完璧じゃなくてもいいからとにかくできることを小さく始めてみる」というのが実現への近道なんだと実感しました。
個人的にはまだ行ってみたい国もいくつかあるので、体調が万全になったらまた海外へ出発しょうと思っています!
そのままのスキルで在宅の仕事にシフトした方法
2024年現在、わたしは完全在宅フリーランスとして「会社員のときより少ない稼働時間」で「会社員より多くの収入」を得られるようになりました。
そのためにやってきたことは
- 時間単価の高い仕事にだんだんと変えていった
- →在宅でできる業務委託の仕事に変えていった
- →ウェブ制作など個人で受注する仕事にもチャレンジしていった
というかんじです。
今の通勤や週5日フルタイム勤務がつらいなら、まずは家でできる仕事に「スキルはそのままいかして」移行するのが1番おすすめです。
どうやって「スキルそのままで在宅の仕事を手に入れてきたのか」
6年間のノウハウはnoteにまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。
noteに書きました!
どうやって在宅の仕事を探せばいいの…?という人へ。
ノウハウをすべて有料noteにまとめました!
なんと実収入も公開中!
「自分にぴったりの仕事」を見つけるチェックリストもあり。
丸パクリOK、すぐ実践できる方法です!
“フルタイムで働けないHSP”が
在宅・週3・月30万の業務委託を
サクッと1ヶ月で見つけた方法。
経験ゼロでもできる、フリーランス最初のステップ完全解説
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